浴衣の手入れ・洗う前の準備①
9月に入ると夏の時期に着た浴衣をそろそろ片付ける時期になる。
浴衣は、夏祭りで二、三回程度しか袖を通していなくても、高いものだからと、家庭の洗濯機で洗うには抵抗があって、クリーニングに出してしまいがちなもの。
でも、浴衣は、昔で言えば、湯上りに羽織っていた綿の着物でジャブジャブと手洗いしていたものなので、自分で洗っても、そうそうトラブルを起こすようなものではないのである。
今回は出来るだけ面倒なく洗える準備の仕方などを紹介してみたい。
浴衣の手入れ・洗う前の準備②
<浴衣の手入れ・洗う前の準備>
まず、洗う前の準備として、浴衣を広げて汚れていないかどうかをチェックする。(特に、浴衣の裾部分はよくチェックすること)
泥はねしたりして汚れている場合は、部分洗い用液体洗剤かおしゃれ着洗い用の中性洗剤(もしも、ない場合は台所洗剤でもOK)を使って、直接、汚れている部分につけてしみ込ませる。
もし、汚れがひどい場合には、この段階で少し手で揉み洗いしておくと汚れが落ちやすくなる。
また、見た目にはきれいに見える部分でも、襟、肩から背中上部のところは、汗を吸いがちな部分で、そのままほうっておくと、翌年取り出したときに油分が黄色く変色することが多いので注意する必要がある。
この部分にも、あらかじめ、液体洗剤の原液を直接塗り込んで、生地になじませておくといい。
洗濯する前には、浴衣をきれいに畳んでおくる。
脇縫い、背縫いの直線と襟付けの線に沿って畳めばきれいにたためる。
両袖と着物裾部分が内側に入るように、着丈のだいたい4分の1の長さに四つ折りして、袖や裾が出てこないようにし、4つの隅をプラスチックピンチでとめるか、仕付け糸で綴じ付ける。