浴衣の着付け・美しい着方①
浴衣は、着物よりも着付けが難しくなく、それでいて着物のような艶やかさを楽しめる点で大変人気がある。
ここでは、浴衣の着方について紹介してみたい。
<清潔感>
ゆかたの粋さは清潔感にあるので、縫い目が真っ直ぐになっている着こなしが大切である。
とはいえ、部屋着、日常着として着る場合は、心をゆったりと解放し、それに布をまとうという感覚でかまわない。
こうした少し力のぬけた感覚が浴衣独特の空気をまとうような清涼感を生み出すのである。
<首筋の美しさ>
ゆかたの衿を合わせたら、首を上下左右に動かしてみて、アゴがどこにも衿に当たらなければ、首筋に色気のある着こなしが出来ている。
胸元もゆったりと着て、少々のシワや、タルミを気にしないこと。
ただし、裾だけはきっちりと合わせるのを忘れないことが大切である。
浴衣の着付け・美しい着方②
<下着>
浴衣は素肌に着るもので 肌襦袢や下着は一切着けないのが一般的である。
素肌の上から着た時、「自分が裸である」という不安感があるため、この不安感が手を動かしたり、足を運んだりするときに自然に美しい仕草となって現れるとされている。
また、ゆかたは素肌に着るので、足も素足でなければならない。
普通の着物より短めに着て、足首がすっきり見える所が、ゆかたの粋さを表現する部分であるといえる。
<逆三角形の形>
全体的な形としては、逆三角形になるようにするのがおすすめ。
肩は、すこしゆったりめに布をあて、まとうような空気感を出すといい。
逆に、腰から足にかけてはきちんと布をあて、上から下へとすぼむような形を意識するときれいな逆三角になる。
また、浴衣は何回も着る、ということがゆかた姿を粋に見せる一番の早道であり、ゆかたが思い通りに着こなせるようになったら、他の着物の着こなしも楽に出来るはずである。